手術室用HEPAフィルター|陰圧隔離病室向け HEPA Box
製品概要
特長・仕様
詳細説明
手術室と陰圧隔離病室では、HEPAフィルターの位置が違う
手術室で守る対象は患者です。室内を陽圧に保ち、天井のHEPAボックスから清浄な空気を吹き下ろして、空気を室外へ流すことで、外の汚れた空気が入り込まないようにします。陰圧隔離病室(感染症隔離病室)で守る対象は部屋の外にいる人です。室内を陰圧に保ち、空気は廊下から前室を経て病室内へ流れます。病室の空気を屋外へ排気する前には、専用排気ダクトに設けたHEPAフィルターを必ず通します。手術室(陽圧)vs 陰圧隔離病室
HEPAの位置と気流の向き
模式図です。室間差圧と換気回数は各地の基準と空調設計で決まります。下の比較表を参照してください。
台湾・米国・日本の基準は何を求めているか
| 項目 | 台湾(衛生福利部 隔離病院等級基準) | 米国(CDC 2003、ASHRAE 170) | 日本(HEAS-02) |
|---|---|---|---|
| 手術室の室圧 | 陽圧、陰圧の前室を設ける | 陽圧、2.5 Pa 以上 | 陽圧 |
| 手術室の換気回数 | 15 回/h 以上、層流(ラミナーフロー)換気 | 15 回/h、うち外気量 3 回/h | 一般手術室 15 回/h、うち外気量 3 回/h |
| 手術室のHEPAフィルター | 等級の指定なし | ASHRAE 170:整形外科・臓器移植・脳神経外科・熱傷の手術室は吹出口(末端)にHEPAを設置 | バイオクリーン手術室(超清浄手術室)はHEPA、一般手術室は最終段 98% 以上(比色法) |
| 隔離病室の室圧 | 廊下に対して 8 Pa 以上の陰圧、廊下→前室→病室の順に段階的に低くする | 陰圧、空気は室内へ流入 | 陰圧 |
| 隔離病室の換気回数 | 新築・改修は 12 回/h 以上、既存病室は 6 回/h 以上、外気量 2 回/h 以上 | 12 回/h 以上 | 12 回/h 以上 |
| 隔離病室の排気 | 専用排気ダクトにHEPAを設置、排気口は屋上から 3 m 以上高くし、垂直方向の排気速度は 15 m/s 超、室内空気はHEPAを通した場合のみ再循環可 | 屋外へ直接排気、それができない場合に限りHEPAを通して専用空調機へ還気 | 循環空気はHEPAで処理 |
このHEPAボックスの仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 効率 | 99.99%(@0.3 μm)ガラス繊維HEPAフィルター |
| タイプと箱の深さ | 一体使い捨て型 130 mm/室内側交換型 170 mm |
| 定格風量 | 17.5 CMM(600×1210、570×1170 mm)/8.4 CMM(600×600、570×570 mm) |
| 面風速と初期圧力損失 | 0.45 m/s、約 123 Pa |
| 本体 | アルマイト処理アルミ枠、12 mm 外部保温、ダクト接続口 8″~14″ |
手術室には何台必要?まず換気回数から概算する
当社で実際に概算した手術室を例にします。寸法は 4.9 × 3.44 × 2.5 m、容積は約 42 m³ です。換気回数を 15 回/h とすると、給気量は約 632 m³/h 必要になります。600×600 mm タイプの定格風量は 504 m³/h なので、632 ÷ 504 ≈ 1.25、つまり最低 2 台です。 これは換気回数だけによる概算です。手術台上部の層流(ラミナーフロー)域、温湿度、室間差圧は、空調設計の中であわせて決める必要があります。また、天井ふところに 130 mm(一体使い捨て型)または 170 mm(室内側交換型)以上のスペースがあるかも確認してください。陰圧隔離病室の排気には何を使う?
排気側のHEPAフィルターは専用排気ダクトに設けるもので、天井の吹出口に付けるものではありません。病院の入札仕様では、BIBO(バッグイン・バッグアウト)方式のフィルターハウジングがよく指定されます。フィルター交換時、作業者はビニール袋越しに作業するため、病原体が付着したフィルターに直接触れずに済みます。給気側は天井HEPAボックスが受け持ち、同じ病室の中で両者がそれぞれの役割を果たします。よくあるご質問
手術室には必ずHEPAフィルターが必要ですか?
手術の種類と、どの基準に従うかによります。米国の ASHRAE 170-2021(2024年正誤表)では、整形外科・臓器移植・脳神経外科・熱傷の手術室は吹出口(末端)にHEPAフィルターを設けることとされています。日本の HEAS-02 では、バイオクリーン手術室(超清浄手術室)はHEPA、一般手術室は最終段 98% 以上(比色法)です。台湾衛生福利部の隔離病院等級基準は、換気回数 15 回/h 以上と層流換気を求めていますが、HEPAの等級は指定していません。実際の仕様は、病院の設計基準や入札仕様に従ってください。
陰圧隔離病室の排気には、HEPAボックスとBIBOのどちらを使いますか?
排気にはBIBO、または排気ダクトに設けたHEPAフィルターを使います。天井HEPAボックスではありません。台湾の等級基準では、陰圧病室に専用排気ダクトを設けてHEPAを取り付け、排気口を屋上から 3 m 以上高くすることが求められています。BIBO(バッグイン・バッグアウト)方式のハウジングなら、作業者はビニール袋越しにフィルターを交換でき、病原体が付着したフィルターに触れずに済むため、病院の入札仕様でよく指定されます。天井HEPAボックスは、同じ病室の給気側に使います。
手術室と陰圧隔離病室で、同じHEPAボックスを使えますか?
給気側なら同じ機種で対応できます。どちらも天井の吹出口(末端)に 99.99%(@0.3 μm)のHEPAボックスを設けます。違うのは空調の圧力設計です。手術室は給気量を排気量より多くして陽圧を保ち、陰圧隔離病室は排気量を給気量より多くして陰圧を保つうえ、排気側にもHEPAが必要です。そのため、HEPAボックスは箱単体で選ぶのではなく、空調設計とあわせて選定してください。
台湾の陰圧隔離病室では、どのくらいの陰圧と換気回数が必要ですか?
台湾衛生福利部「隔離病院感染症緊急医療対応能力等級基準」(2025年8月29日公告)項目 2.2 によると、病室は廊下に対して 8 Pa 以上の陰圧とし、圧力は廊下、前室、病室の順に段階的に低くします。換気回数は新築・改修の病室で 12 回/h 以上、既存の病室で 6 回/h 以上、そのうち外気のみで 2 回/h 以上が必要です。室内空気はHEPAフィルターでろ過した場合に限り再循環でき、ファンとHEPAフィルターには差圧計や風量表示などの監視装置を設ける必要があります。








