活性炭不織布フィルター
製品概要
主要仕様
- 吸着材
- ヤシ殻活性炭粉末(酸性ガス、アルカリ性ガス、ホルムアルデヒド用の化学改質型も選択可)
- 充填量
- 67–241 g/m²
- 厚さ
- 3 / 5 / 10 / 15 mm (±10%)
- 特注寸法
- ロール幅 1.25 m で供給、または寸法に合わせた裁断、型抜き、プリーツフィルターへの加工
仕様一覧
- 吸着材
- ヤシ殻活性炭粉末(酸性ガス、アルカリ性ガス、ホルムアルデヒド用の化学改質型も選択可)
- ろ材
- ポリエステル(PET)繊維不織布
- 構造形式
- 三層複合:PET 表層/活性炭層/PET 基層
- 対象ガス
- 臭気、VOC と溶剤蒸気、たばこ臭と調理臭。改質型は酸性・アルカリ性ガスとホルムアルデヒドも除去
- 充填量
- 67–241 g/m²
- 目付
- 188–478 g/m²
- 除去効率
- PM2.5 計数効率 約 38–63%(面風速 0.15 m/s、型番により異なります)
- 厚さ
- 3 / 5 / 10 / 15 mm (±10%)
- 特注寸法
- ロール幅 1.25 m で供給、または寸法に合わせた裁断、型抜き、プリーツフィルターへの加工
- 最高使用温度
- ≤ 60°C
- 最高相対湿度
- ≤ 80% RH
- 使用寿命
- 現場の臭気濃度により異なります。一般的な室内で約 3–6 か月
- 適用用途
- 空気清浄機用フィルター、除湿機用フィルター、エアコン用フィルター、レンジフード用フィルター、ビル空調用フィルター、ゴミ箱脱臭フィルター
- 梱包方法
- ロール(3/5 mm は 1 ロール 50 m、10 mm は 1 ロール 30 m)または裁断品
一部の数値は同種製品の一般的な範囲です。実際の仕様は出荷仕様書によります。
標準型番と典型物性
| 型番 | 厚さ | 目付 | 活性炭量 | ブタン吸着量 | 粒子捕集効率 (PM2.5) | 標準ロール |
|---|---|---|---|---|---|---|
| PF3-1.25-50-AC | 3 mm | 188 g/m² | 67 g/m² | 28 g/m² | ≥ 38% | 1.25 m × 50 m |
| PF5-1.25-50-AC | 5 mm | 312 g/m² | 143 g/m² | 52 g/m² | ≥ 48% | 1.25 m × 50 m |
| PF10-1.25-30-AC | 10 mm | 288 g/m² | 104 g/m² | 40 g/m² | ≥ 57% | 1.25 m × 30 m |
| PF10-1.25-30-AC-HC | 10 mm | 418 g/m² | 191 g/m² | 64 g/m² | ≥ 63% | 1.25 m × 30 m |
| PF15-1.25-20-AC * | 15 mm | 478 g/m² | 241 g/m² | 84 g/m² | ≥ 63% | 1.25 m × 20 m |
粒子捕集効率は面風速 0.15 m/s における PM2.5 計数効率です。ブタン吸着量は活性炭層の飽和吸着容量を表します。* PF15-1.25-20-AC は受注生産品です。ロール幅は 1.0/1.2/1.5 m などへのスリットも可能です。
型式対照
| 型式 | 品名 | 寸法 |
|---|---|---|
| PF5-595-595-AC | 活性炭不織布フィルター 595X595X5mm | 595 × 595 × 5 mm |
| PF10-430-660-AC | 活性炭不織布フィルター 430X660X10mm | 430 × 660 × 10 mm |
| PF3-380-2000-AC | 活性炭不織布フィルター 380X2000X3mm | 380 × 2000 × 3 mm |
| PF3-600-600-AC | 活性炭不織布フィルター 600X600X3mm | 600 × 600 × 3 mm |
| PF5-400-1250-AC | 活性炭不織布フィルター 400X1250X5mm | 400 × 1250 × 5 mm |
| PF10-383-482 | 活性炭不織布フィルター 383x482x10mm | 383 × 482 × 10 mm |
| PF5-500-500-AC | 活性炭不織布フィルター 500X500X5mm | 500 × 500 × 5 mm |
| PF3-320-320-AC | 活性炭不織布フィルター 320X320X3mm | 320 × 320 × 3 mm |
上記は代表的な寸法です。その他の寸法・枠材・効率グレードも製作可能です。お見積りの際は型式または寸法をお知らせください。
詳細説明
活性炭不織布フィルターとは
活性炭不織布フィルターは、業界では活性炭フィルター材、活性炭シート、カーボンフェルトとも呼ばれる「一枚二役」のシート状ろ材です。骨格はポリエステル(PET)繊維の不織布で、繊維の間にはバインダーでヤシ殻活性炭の粉末が固着されています。気流が通過すると、繊維が髪の毛、綿ぼこり、3–10 µm の粗塵を捕らえ、活性炭が臭気分子と揮発性有機化合物(VOC)を吸着します。 強みは薄い、軽い、圧力損失が低い、加工しやすいことです。ロールからの裁断、型抜き、波状のプリーツ加工ができ、HEPA フィルターやプレフィルターの後ろにそのまま重ねることもできます。家電や空調機の中に見られる「黒い層」は、ほとんどがこの材料です。その代わり単位面積あたりの活性炭量は限られる(1 平方メートルあたり数十〜200 g 余り)ため、室内の低濃度臭気対策に向いています。下水処理場やプロセス排気のような高濃度の用途では、活性炭量が数十倍多い充填式やハニカム式の活性炭フィルターを選ぶべきです。
三層構造と吸着の原理
活性炭不織布の三層構造
気流は上から下へ通過。右側は炭粒一粒の細孔を拡大
- 1表層 PET 繊維—粗塵を捕集し、活性炭層を保護
- 2活性炭層—ヤシ殻活性炭粉末を繊維間に固着
- 3基層 PET 繊維—ろ材を支え、炭粉の脱落を防止
模式図であり、各層の比率は誇張しています。細孔の分類は IUPAC の定義に基づきます。
脱臭能力を決めるのは活性炭量
活性炭量 vs ブタン吸着量
同じ 10 mm でも、活性炭量が二倍なら吸着量は六割増
各型番の典型値。円が大きいほど厚いことを示します。脱臭能力は厚さではなく活性炭量に比例します。
標準型と化学改質型
| タイプ | 活性炭の処理方法 | 主な除去対象 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 標準ヤシ殻活性炭型 | 含浸なし、物理吸着 | VOC、溶剤臭、たばこ臭、調理臭、ペット臭とゴミ臭 | 空気清浄機、エアコン、除湿機、空調還気 |
| 酸性ガス型 | アルカリ性薬剤を含浸 | 硫化水素、二酸化硫黄、塩化水素、フッ化水素、塩素、二酸化窒素 | 下水処理場や化学工業地域周辺の外気取り入れ、電子工場の外気空調 |
| アルカリ性ガス型 | 酸性薬剤を含浸 | アンモニア、アミン類、NMP | トイレや畜産の臭気、電子工場のプロセス周辺 |
| ホルムアルデヒド強化型 | ホルムアルデヒド専用薬剤を含浸 | ホルムアルデヒド、低分子アルデヒド類 | 新築・リフォーム直後の室内、家具や板材の倉庫 |
用途に合わせた厚さの選び方
| 厚さ | 代表型番 | 適した機器と用途 | 選定のポイント |
|---|---|---|---|
| 3 mm | PF3-1.25-50-AC | 小型空気清浄機の複合フィルター、エアコン前面パネル、ゴミ箱や冷蔵庫の脱臭 | 最も薄く、プリーツ加工や型抜きがしやすい。スペースが限られる場合の第一候補 |
| 5 mm | PF5-1.25-50-AC | 空気清浄機、除湿機、レンジフード、空調還気口 | 活性炭量と厚さのバランスが最も良く、最も使用量の多い規格 |
| 10 mm | PF10-1.25-30-AC/PF10-1.25-30-AC-HC | 空調機、送風機の吸気、オフィスや飲食店の脱臭 | 粉塵保持容量が大きい。臭気が強い場合は高炭素型を選択 |
| 15 mm | PF15-1.25-20-AC(受注生産) | 臭気負荷が高いものの低圧力損失が必要な空調セクション | シート状で最も活性炭量が多い規格。これ以上は充填式への切り替えを推奨 |
交換周期と使用上の注意
活性炭不織布の寿命は、圧力損失ではなく「臭いが戻ってきたかどうか」で判断します。活性炭が飽和しても外観は変わりませんが、吹出口の臭いが徐々に感じられるようになります。一般的な住宅やオフィスでは約 3–6 か月ごとに交換し、キッチン、ペット、喫煙、新築・リフォーム直後の環境では 1–2 か月に短くなります。相対湿度が長期間 70% を超えると、水蒸気が活性炭の細孔を占有し、寿命も明らかに短くなります。 水洗いはしないでください:水は炭粉を洗い流し、細孔をふさいでしまうため、乾燥させても元の吸着力には戻りません。日光に当てても少量の臭気が抜けるだけで、本当の意味での再生はできません。ろ材の表面にほこりが積もっている場合は、前段のプレフィルターが不足しています。プレフィルターを追加すれば、活性炭層はずっと長持ちします。主な用途
空気清浄機、除湿機、エアコン、全熱交換器の脱臭フィルター。レンジフードや飲食店排気の前段。ビル空調機や送風機の還気脱臭。ゴミ箱、冷蔵庫、靴箱、ペット用品の脱臭。電子工場、研究所、病院の一般的な臭気対策。マスクや自動車用エアコンフィルターの活性炭層の原料としても使われます。よくあるご質問
活性炭不織布は厚いほど脱臭効果が高いのですか?
必ずしもそうではありません。厚さが主に決めるのは粉塵保持容量と圧力損失で、脱臭能力を本当に決めるのは 1 平方メートルあたりの活性炭量です。本ページの型番を例にとると、10 mm の標準型 PF10-1.25-30-AC の活性炭量は約 104 g/m² で、5 mm の PF5-1.25-50-AC(約 143 g/m²)よりむしろ少なくなっています。同じ 10 mm の高炭素型 PF10-1.25-30-AC-HC は活性炭量が約 191 g/m² で、ブタン吸着量は標準型より約六割高くなります。複数メーカーの見積もりを比較する際は、「活性炭量 g/m²」を仕様に明記してください。そうしないと、厚いのに活性炭の少ないフィルター材を購入してしまうおそれがあります。
活性炭不織布は水洗いや天日干しで再利用できますか?
おすすめしません。水洗いすると繊維に固着した炭粉が流れ落ち、残った水分がミクロ孔を占有します。乾燥させても吸着力は新品の水準には戻りません。日光に当てても表面の一部の臭気が揮発するだけで、活性炭の細孔が本当に空になるわけではありません。活性炭を本当に再生するには数百度の熱処理が必要ですが、不織布の PET 繊維はそれに耐えられません。化学改質型の薬剤反応は不可逆なので、なおさら再生できません。最も経済的なのは、前段に水洗いできるプレフィルターを追加して粉塵を止め、活性炭層には脱臭だけを担わせて交換周期を延ばす方法です。
一般的にどのくらいの頻度で交換しますか?交換時期はどう判断しますか?
活性炭は飽和しても外観や圧力損失がほとんど変わらないため、「臭いが戻ってきたかどうか」で判断します。一般的な住宅やオフィスの空気清浄機や空調では約 3–6 か月ごとに交換します。キッチン、ペット、喫煙、リフォーム直後の環境では 1–2 か月で飽和することもあります。相対湿度が長期間 70% を超えると、水蒸気が臭気分子と細孔を奪い合い、寿命が明らかに短くなります。機器に TVOC センサーや臭気センサーがある場合は、測定値が長時間高止まりしたら交換します。センサーがない場合は、吹出口で再び臭いを感じたときが交換の目安です。
ロールで購入して自社で裁断することはできますか?最小注文数量はどのくらいですか?
できます。標準ロールは幅 1.25 m で、3 mm と 5 mm は 1 ロール 50 m、10 mm は 1 ロール 30 m です。一般的なカッターや裁断機で切ることができ、自社に加工ラインをお持ちのお客様や多くの寸法が必要なお客様に適しています。使用量が 1 ロールに満たない場合や、円形・異形の裁断品、紙枠/アルミ枠のプリーツ型完成品が必要な場合は、図面に合わせて裁断・加工して出荷することもできます。改質型(酸性、アルカリ性、ホルムアルデヒド)と 15 mm は受注生産品で、最小注文数量は仕様に応じて検討します。お見積もりの際は、寸法、数量、対象ガス、希望する活性炭量をあわせてお知らせください。








